二人目の子供ができ、将来を見据えて家を買うことにした。
色々と調べていると、住宅ローン控除(住宅ローン減税)
なるものがあることが分かった。
住宅ローン控除(住宅ローン減税)とは、
住宅購入を促進するために住宅購入から十年間、
所得税と住民税を控除する制度。
元々は一年間で20万円を限度に十年間で
最大200万円を控除するというものだったよう。
それが平成26年~平成31年までに住宅を購入した場合には、
消費税増税に伴う救済措置として、
最大一年間40万円控除してくれるという。
理論上は十年間で最大400万円の住宅ローン控除(住宅ローン減税)
を受けることができることになる。
これだけ聞くと、
「できるだけ400万円の控除を受けたい!」
という下心が出てくるが、
実際のところはどうなのだろう?
実際に計算してみると、やはり過度な期待をするべき制度
ではないことが分かった。
なぜなら、「最大40万円」というのが曲者で、
最大の恩恵を受けることができる人はごくわずかだからである。
せっかくなので実際の参考金額を出してみた。
モデルケース
■家族構成(夫、専業主婦の妻、子供なし)
■借入価格(税込み年収に対して、支払比率25%で可能な借り入れ価格)
■金利(変動金利 実質0.775%)
■給与は変動しない場合として計算
年収 | 借入金額 | 住宅ローン 控除額(年額) |
住宅ローン 控除額(総額) |
---|---|---|---|
300万 | 2250万円 | 9万7500円 | 97万5000円 |
350万 | 2500万円 | 14万1000円 | 141万円 |
400万 | 3000万円 | 18万6000円 | 186万円 |
450万 | 3250万円 | 21万円 | 215万円 |
500万 | 3750万円 | 24万4000円 | 244万円 |
550万 | 4000万円 | 27万8000円 | 278万円 |
600万 | 4500万円 | 31万2000円 | 312万円 |
650万 | 4750万円 | 34万6000円 | 346万円 |
700万 | 5000万円 | 40万円 | 400万円 |
400万円の控除になるのは年収700万円で
5000万円の住宅を購入した場合のみである。
尚、消費税は土地にはかからず、住宅価格にのみかかるものである。
2000万円の住宅だと消費税だけで160万円もかかっている。
それを考えると、基本的には消費税分をカパーする
くらいの考え方が良いのかもしれない。
但し、この住宅ローン控除(住宅ローン減税)
を100%使い倒したい場合には方法がないわけではない。
それはまたほかの機会に。